8月26日(日) 、学校は休日です。本日の投稿は、美術部の話題、授業の話題ではなく、管理人のうんちく、ほんのちょっとだけ書きたいと思います。
イームズのロッキングチェアは“美しい”。。。
“イームズ ”、知っていますか? 管理人は札幌西高で勤務する前に、おといねっぷ美術工芸高等学校という、小さな学校に勤務していました。そこでは日々、ものづくりに勤しみ、随分鍛えられました。そんな中、ものづくりの中心になるのはなんといっても椅子でしょう。椅子を勉強する上でイームズ は外せません。
ところで、イームズ とは、、、デザイナーの名前です。といっても、二人なんです。チャールズ・イームズ とレイ・イームズ のことで、ご夫婦なんですよ。ご夫婦でデザイナーを続け、この世に素晴らしい作品を残してくれました。
お二人が活躍されたのは1950年代、ミッドセンチュリー期なんて言われています。70年近く前になりますね。
今回紹介している椅子は、ロッキングチェアです。この椅子は、本体部分がアームシェルチェアと呼ばれ、脚の部分がロッキングになっているバージョンです。“美しい” これにつきます。現代のコンピュータでのものづくりと違い、制作当時はアナログで、何度も作っては形状を確かめ、図面を起こし、優しい座り心地になるように努めたことでしょう。
管理人が思う良いデザインとは、いつ見ても“美しい”と思えるものです。美しいものは美しいんです。イームズ 、70年経っても“美しい”と思います。
みなさんも、家具を選ぶ際、長く使うことをイメージし、良いものを選んでみてください。
※少し値は張りますが、イームズ を購入する際、リプロダクトではなく、デザイナーと契約を交わした正規販売店のハーマンミラー社またはヴィトラ社をお勧めします。ちなみにリプロダクトとは、既にデザインの意匠権が長い年月で切れてしまったため、その商品は誰が作ってもよく、正規販売店が作ったものではないもの、ということです。偽物とはまた違います。正式にリプロダクトということをうたって世に出してもいいんです。
座面裏 ハーマンミラー社 Eames(イームズ)刻印