イームズ サイドシェルチェアの紹介

 9月1日(土) 学校はお休みです。管理人も一休み、としたいところですが、道展に出品する作品を描き始めていますので、休みらしい休みにはならないですね。なぜか、疲れてしまいます。

 さて、管理人の作品の進行状況、と言いたいところですが、まだ微妙ですので、管理人の美しいと思うデザインを紹介する投稿です~、どうぞ。。。

 先週、イームズのアームシェルチェアを紹介しましたが、イームズはわかっていただけましたか? イームズは1950年代を代表するデザイナーで、イームズ夫妻ですね。。。本日は、イームズのサイドシェルチェアを紹介します。

 サイドシェルチェアは、アームシェルチェアの3年後、1953年に登場します。安価でシンプルなこのチェアは瞬く間に世界に広がり、イームズの名は世界を席巻しました。

 1950年以前、家具といえば、金属や木材で製作することが当たり前でした。そこに革命的に誕生した素材が、FRP(ファイバー・レインフォースド・プラスチック)でした。ファイバーグラス(ガラス繊維)をプラスチックで固めたものです。これが安価にでき、軽く、丈夫、まさに家具にうってつけの素材でした。イームズは人々に家具を安価に提供したいという強い意志の元、FRPを使い製品を製作していきました。その代表作といえるのが、サイドシェルチェアやアームシェルチェアでした。

 ところで、サイドシェルチェアにはいくつかのバリエーションが存在します、知っていますか? このシェルチェア、座る部分と脚の部分に分けることができます。まずは座る部分からですが、その素材がいくつかあります。一つ目はFRPですが、1950年代当初からしばらくはこの素材でした。しかし環境問題に悪影響を及ぼすということで1990年に入り生産中止に追い込まれました。それを受け、素材がポリプロピレンに変更され、再び世に登場することになりました。それからしばらくして、2013年にプライウッド(木材合板)、2014年に、FRP、グラスファイバーの復活となりました。

 ということで、現在ハーマンミラー社から販売されているサイドシェルチェアのシェル部分の素材は、ポリプロピレン、プライウッド、FRPの3種類になります。。。どれも味があって良いですよ。ちなみに管理人のサイドシェルチェアは、ポリプロピレンです。以前紹介したアームシェルチェアは、FRPです。

次に、脚の部分ですが、、、話が長くなりますね。管理人、話し出すと止まらないもので、すいません。。。脚、現在は4種類あります。①ワイヤーベース:エッフェルベースとも呼ばれ、もっとも美しく、一番よく見かける脚です。管理人所有のチェアもこの形状です。②4レッグベース:一般的な椅子の4本脚で、足元に空間があり、足が入ります。③ドゥエルレッグベース:エッフェルベースに似た形状で、4本脚の素材が木材で、エッフェルベースよりもシンプルな形状です。④スタッキングベース:4レッグベースより脚部分が幅広で、スタッキングできる仕様になっています。⑤ロッキングベース:ロッカーベースとも呼ばれゆらゆらロッキングできる形状です。

 これ以上語ると、もう止まりませんので、本日はここまで。。。やっぱりイームズは美しいですね。

風のコンダクター

 8月28日(火)、本日、授業は2年生の油彩「自画像」。昨日も自画像の投稿だったので、今日の投稿は別のものを。。。とは言っても、部活動は定期考査1週間前を切っているので、休みになっています。

 ということで、西高にあるOBの作品を紹介。。。札幌西高は、これまで著名な作家を数多く輩出しています。故佐藤忠良先生、故本郷新先生、故山内壮夫先生、故本田明二先生、、、あげればきりがありませんが、上記の先生達は、みなさん彫刻家です。先生方の作品は西高の前庭に飾られています。地域の住民、誰でも見ることができます。まずは、佐藤忠良先生の作品から紹介、、、と言いたいところですが、それはまた後日として、、、みなさんの誰でもが見ることができない作品から紹介してみたいと思います。

 西高生なら知っています。外部の方は知りません。というのも、この作品は外からでは見ることができないからです。その作品が、西高OB:国松明日香先生制作「風のコンダクター」です。設置されているのは、札幌西高構内、校舎に囲まれた中庭、通称ライトコートにあります。コールテン鋼で作られていて、大きさが2m程度の彫刻です。1971年制作とあります。(コールテン鋼:あらかじめ鉄の表面に銅やニッケルなどで緻密な保護性錆を作り出して本体の鉄が錆びるのを防いだ鉄のことです。)

 さて、この作品、管理人はタイトルが好きなんです。「風のコンダクター」。コンダクターとは、オーケストラなどを指揮する、指揮者のことです。一般的に統率者とも訳されています。

 今日は穏やかでしたが、ここ数日は風の強い日が続きました。結構強かったですよね。。。「風のコンダクター」様、何を思われますか?

やっぱりイームズ は “美しい”

 8月26日(日) 、学校は休日です。本日の投稿は、美術部の話題、授業の話題ではなく、管理人のうんちく、ほんのちょっとだけ書きたいと思います。

 イームズのロッキングチェアは“美しい”。。。

 “イームズ ”、知っていますか? 管理人は札幌西高で勤務する前に、おといねっぷ美術工芸高等学校という、小さな学校に勤務していました。そこでは日々、ものづくりに勤しみ、随分鍛えられました。そんな中、ものづくりの中心になるのはなんといっても椅子でしょう。椅子を勉強する上でイームズ は外せません。

 ところで、イームズ とは、、、デザイナーの名前です。といっても、二人なんです。チャールズ・イームズ とレイ・イームズ のことで、ご夫婦なんですよ。ご夫婦でデザイナーを続け、この世に素晴らしい作品を残してくれました。

 お二人が活躍されたのは1950年代、ミッドセンチュリー期なんて言われています。70年近く前になりますね。

 今回紹介している椅子は、ロッキングチェアです。この椅子は、本体部分がアームシェルチェアと呼ばれ、脚の部分がロッキングになっているバージョンです。“美しい” これにつきます。現代のコンピュータでのものづくりと違い、制作当時はアナログで、何度も作っては形状を確かめ、図面を起こし、優しい座り心地になるように努めたことでしょう。

 管理人が思う良いデザインとは、いつ見ても“美しい”と思えるものです。美しいものは美しいんです。イームズ 、70年経っても“美しい”と思います。

 みなさんも、家具を選ぶ際、長く使うことをイメージし、良いものを選んでみてください。

※少し値は張りますが、イームズ を購入する際、リプロダクトではなく、デザイナーと契約を交わした正規販売店のハーマンミラー社またはヴィトラ社をお勧めします。ちなみにリプロダクトとは、既にデザインの意匠権が長い年月で切れてしまったため、その商品は誰が作ってもよく、正規販売店が作ったものではないもの、ということです。偽物とはまた違います。正式にリプロダクトということをうたって世に出してもいいんです。

  座面裏 ハーマンミラー社 Eames(イームズ)刻印

PTA芸術サークル

 8月25日(土) 本日、学校は休日ですが投稿します。内容は「PTA芸術サークル」の紹介です。札幌西高には、PTA芸術サークルという団体があり、芸術(美術)を愛好するPTAで集まり、毎月第4土曜日に会を開き、楽しく活動しています。会の内容はもちろん芸術に関することですが、その催しは多種多様です。絵を描くこと、モノを作ること、詳しく紹介すると書ききれないくらい活動してきました。

 そんな会ですが、本日は毎年開いてる「陶芸絵付け」の会でした。管理人は毎年描かせていただいていますが、なかなか絵付けの先生の足元にも及ばないところです。本日も及ばないながらも頑張ってみました~。

 参加者は30名程度。みなさん、講師の先生の話を集中して聞いていますね。それでは制作、がんばっていきましょう!

 みなさま、お疲れさまでした。良いお皿、器、鉢になりそうですね。焼き上がりが楽しみです。

 講師の黒羽先生、お疲れさまでした。先生は、札幌西高校のOBなんですよ。ご自身、お仕事で絵付けをされています。黒羽じゅん(くろはじゅん)先生は黒羽陶工房を構え、染付作家として制作されています。作品を見かけた際には、是非どうぞ。