芸大美大をめざす人へ

 12月18日(火)勤務時間が終了した午後6時過ぎ、せっせと日曜大工に励んでいました。本日の投稿は、「芸大美大をめざす人へ」というタイトルで、昔発行されていた本のタイトルのパクリですね。。。今は休刊になってますが。。。管理人も昔よ〜くお世話になっていました。

 さて、本校は進学校で、芸大美大をめざす生徒はごくわずかです。そのごくわずかな生徒のために情報提供を大々的にしなくてもいいかな、という考えのもと興味ある生徒のみ管理人のところにやってきて、話を聞き、資料をもらう、という情報提供を行ってきました。元々、掲示する場所や物を置く場所がたいしてあるわけでもなかったため、重要なものを掲示するくらいだったわけです。。。が、昨今の美術離れを食い止めようと一念発起し、情報提供を大々的にすることにしました。

 とりあえず、ものを置く場所が必要で、どう考えても今の美術室の前にはありません。だったら作ろう!! カラーボックスと100均のファイルケースを数個、それからすぐに動かせるようにキャスターを4個買ってきました。

 まぁ、こんな感じでしょう、完成です。この中に芸大美大をめざす人向けに資料を入れておきましょう。手始めに美術予備校からくる資料と美術大学からくる資料かな。それから美術館からくる案内も入れておきましょう。     

 管理人の研究室には大量の資料や案内、パンフレット、何から何までいろんなものが散乱しています。今後は興味ある人だけでなく、そうでない通りすがりの人にも情報提供をし、美術に興味を持ってもらう活動をしていくと、さっき決めました。。。

 今は芸大美大をめざしていなくても、いつか心変わりするかもしれませんからね。。。

音威子府村に行く

 12月17日(月) 本日は昨日からの暖気で朝は雨。。。 昨日の夜も雨でした。

 さて、投稿は15日(土)管理人の前任校、おといねっぷ美術工芸高等学校に行ってきました〜の巻です。10年もの間、自分の絵を学校に置きっぱなしにしていたという、大変申し訳ない自体になっていましたので、その絵を引き取りに行ってきました。

学校到着です。札幌から高速道路を使い、途中休憩もとって5時間程度で着きました。学校の前はJRが通っていて、駅までも近く、生徒にとっては便利な学校です。

 学校から音威富士スキー場が見えます。たぶん生徒がいっぱい滑りに行っているんだろうな〜。。。

 そういえば管理人が勤めていた頃と、周辺の住宅事情が違います。かなり整理され、綺麗になり、近代的になっています。。。いいなぁ〜〜。

 今回、この絵と下の絵を引き取りに行ってきました。”懐かしい!” 15、6年前に描いた気がする。水彩画で水性ペンも入れ、イラスト風に描きました。作品名は「智恵文 ひまわり畑」です。大きさはF6程度です。ちなみに作品名の智恵文とは名寄市内の街の名前で、ひまわり畑が有名です。管理人も当時は何度となく見ていましたね。

  この絵は、「幌加内 蕎麦畑」という作品です。音威子府から札幌へ高速道路を使わずに行くと幌加内を通ることになります。蕎麦の花が咲く頃、あたり一面真っ白になるんですよ。すごくきれいだったな〜。”いや〜懐かしい”

 今回、おといねっぷ美術工芸高校の中は、個人情報の事もあるので撮りませんでしたが、優秀な作品が数多く飾られていました。本校生徒も負けないようにますます頑張ってもらおうと心から思いました。。。がんばろ〜。

美しいモノ

12月1日(土) 外は朝から吹雪いています。学校はお休みで、ゆっくりしています。

さて、投稿は久しぶりに管理人が思う「美しいモノ」の紹介です。

みなさん、セブンチェアーという椅子を知っていますか?

セブンチェア【seven chair】

デンマークの建築家でデザイナーのアルネヤコブセンが1955年にデザインした椅子です。上方が広くなった背もたれと丸い座面は一体成型されたプライウッド製、脚はスチールパイプ製になっています。正規品は現在もデンマークのフリッツハンセン社が製造しています。ちなみにセブンチェアーは通称で、正式にはフリッツハンセン社Series7 ™️という椅子になります。セブンチェアーの前にはアリンコチェアー(アントチェアー)、後にはグランプリチェアーが発表されています。

左からグランプリチェアー、中はアリンコチェアー、そして右がセブンチェアー。どれもどこかで見たことがあるのではないでしょうか。

わが家のセブンチェアーです。観葉植物が鎮座しています。(^_^)a

フリッツハンセン社のセブンチェアーは世界中に広まり、多くの国で愛用されていますが、日本でも人気は高いですね。ダイニングでの使用はもちろんのこと、わが家のように、ものを置く台として使用する方も多くいますね。

管理人はモノを購入するとき、飽きるか、飽きないかをよく考えます。購入した後、飽きてしまい買い換えるのは、どうも納得できません。

美しいモノは飽きません。

価格は少し高くても、リプロダクト品ではなく、正規品フリッツハンセン社のセブンチェアーを購入し、人生を豊かにしたいですね。

PTA芸術サークル 油絵を描く

 11月25日(日) 日曜日です、学校はお休みです。

 投稿は、昨日実施したPTA芸術サークルの様子です。今回の制作は油彩画です。通称、油絵(あぶらえ)と呼ばれることが多いですね。

 13:00開始、15:00過ぎ終了のどちらかといえば短時間での制作でした。

 モチーフは、りんご、洋ナシ(ラフランス)、ブルーベリーです。サイズはP3号サイズで、小作品の部類に入るかと思います。ちなみにP3号というサイズは、Aサイズ、Bサイズで例えるなら、B5くらいの大きさです。

 参加者の皆さんには、人生で初油彩画という方も多数いて、ややてこずった感を持たれた様子でしたが、「これが油絵なんだ~」と体験していただいたことがこちらとしてはうれしかったです。

 油絵具は水彩絵の具と違い、酸化という現象で固まりながら乾いていくため、水彩絵の具のように水が蒸発するのとはまったく違います。。。理解していただけましたかね。。。

 管理人の参考です。左が完成。右は現場でデモンストレーションをしている最中の作品です。

 参加者は15名、みなさん真剣でしたね。。。おっ、総務部長が様子を見に来ましたね。。。

 今回は短時間でしたので、簡単にチョークで下描きし、絵具は最初さらっと描き(やや油多め、絵具少なめ)、そのあと乾くのを待たず、すぐに上から絵具を乗せていく感覚で進めました。(油少なめ)

 絵具を厚くしていくにあたって、まずはモチーフの立体を「明るい」、「ふつう」、「暗い」の3段階で色を見ました。最初はふつうから塗り、それから暗い色を重ね、調子を整え、そこから明るい色をのせ、明るくしていくという感覚です。

 りんごと洋ナシ、どちらも静物画で用いる代表的なモチーフです。今回のように、初めて描かれる方にもピッタリかと思います。

 出来てきました。。。今回は短時間での制作でしたが、十分な出来ですよ。

 絵具が酸化し乾燥した後、この上から皮の様子などをリアルに描くこともできます。これが油彩画なんですね。

 みなさん、お疲れさまでした。。。人生初の油絵、、、いかがでしたでしょうか。。。

染料系? 顔料系?

11月11日(日) 今日は1並びの日です。いろいろな記念日がありそうですね。管理人が知っているのは、ポッキー&プリッツの日です。。。ただそれだけですが。。。

 さて本日の投稿は、ある業務でプリンターを買い替えることになった話です。

 我が家には10年来使用している古いプリンターがあります。これです。。。

 古いということもありますが、昨日ある理由のため、買い替えることにしました。それは、インクが水溶性の染料系だったからです。ある業務でどうしても油性の顔料系インクで印刷したかったのです。プリンタの染料系インクはそのほとんどが水溶性のため、水に濡れるとにじんでしまいます。油性系の顔料系インクはそれが起きません。

 (そういえば、先日1年生の授業で、染料、顔料の話をしたばかりでした。そんなことがふと頭をよぎりました。)

 ということで、ヤマダ電機へGOでした。

 購入してきました。油性の顔料系インクを使用するプリンタは少なかったのですが、お店の人に勧められてこちらを購入しました。EPSON PX-049Aです。

 左がこれまで使用していた水溶性の染料系インク、右が今回購入したプリンタ用の油性の顔料系インクです。

 印刷の様子は、今までとさほど変わりません。

 しかし、決定的な違いは、水に濡れてもにじまないことでした。これで、作業ができそうです。

  さて、染料系の紅茶にミルクを入れて一息つき、作業を始めます。。。では。。。

タイルアート

 10月28日(日) 休日の朝です。投稿は昨日のPTA芸術サークル「タイルアート」制作の様子です。タイルアート作家(当別町で作家活動)をお迎えし、会の皆さんで活動を楽しみました。

 管理人は、タイルアートを制作している同僚を見てきたことはありますが、実際に自分が制作したことはありませんでしたので、今回は貴重な経験になりました。それでは様子をどうぞ。

 接着していくタイル片になります。このタイル片を土台のタイル(10数センチ四方)に接着し、隙間に目地材を入れていくことになります。

 いきなり接着していくわけではなく、まずは完成の様子を思いめぐらせ、試行錯誤しながらタイル片を配置していきます。

 土台のタイルに、色とりどりのタイル片を接着し、固まった後、タイル片の隙間に目地材を埋めていきました。

 目地材を埋め込んだ後、タイル上の目地材をきれいにふき取りました。まだ目地材が乾燥していませんので、完成ではありませんが、本日の作業は終了です。目地材が乾燥した後、表面をきれいにして完成になります。ちなみに上記写真は管理人の作品です。。。

 みなさんの作品とご一緒に、ハイッチーズ!!!

 本日は、貴重な経験を積ませていただきありがとうございました。講師の先生に置かれましては、この場を借りてお礼申し上げます。

第93回道展

1021()今日の投稿は昨日、道展にて業務を行う傍ら、出品者皆さんの作品を鑑賞してきましたので、その投稿です。。。どうぞ。。。

1階、1室に入る受付です。ここから入場です。

1室の様子です。全部門の作品が観られる展示になっています。日本画、油彩、水彩、彫刻、工芸、版画、それぞれ観やすいように展示されています。協会賞作品が中央にありますね。

どの作品も作者の思いが込められていて、情熱を感じます。

2階です。受付では図録や過去の作品のポストカードなどを販売しています。2階には油彩作品(一部彫刻作品)が主に展示されています。

  管理人の出品部門、日本画の展示会場です。皆さん思い思いの作品で、じんわりと良さが伝わってきます。

管理人の作品です。「満月と烏の羽(まんげつとからすのはね)」というタイトルです。満月は古来から不思議な力があるとされています。烏の羽は一見不吉な予感を感じさせますが、本当は古来より守護の意味を持ち、人を守る力があるとされてきました。今作品では、少女を守る神の使いとして、烏の羽が満月の夜に舞い降りた場面を描きました。

第93回道展 協会賞作品です。力強いフォルム、圧倒的存在感、協会賞にふさわしい彫刻作品です。

管理人が好きな作品です。以前より興味があり、楽しく鑑賞させていただいています。

こちらの作品の作家さんも以前より興味があります。作風が好きです。写実を追いかけるのではなく、自身が感じた色を置いているんだろうなぁ、と感心しています。

さて最後に、冬に開催される道展U21のご案内です。高校生諸君、ぜひ応募をしてください!

自分の可能性を試してください。出品してみよう!人生変わるかもしれませんよ!

震災から一か月を経て

 9月6日(木)に起きた震災から一か月が経ちました。

 道内の皆様、北海道にとっては未曽有の震災でありましたが、いかがお過ごしでしょうか。被災された方々には一日も早い復興を心から願っております。自分にできることをしてまいりたいと思っております。

 これまで一か月、いろいろありました。震災の当日は何が何だかよくわからず、右往左往するような状態で、電気も通らず、ブログなどやっている場合ではありませんでした。その後もなんだかんだで落ち着かず、今日にいたりました。まだ余震は続いておりますが、一か月経ちましたので、このあたりでで区切りをつけ、ブログ再開とすることにしました。

 写真は、9月5日(水) 学校前にて映したものになります。まさかこの翌日に震災が起きるとは思いもしませんでした。幸運の象徴ともいえる二重虹を目にしたにもかかわらずです。しかし、ここから一か月、人の温かさをしり、考えようによってはかけがえのない期間となりました。幸運のダブルレインボーだったのかもしれません。

 さて、この一か月について、ざっくりではありますが、紹介です。

 学校は9月10日(月)から始まりました。紹介は12日(水) 1年生の授業、デザイン「平面構成」です。机上には、多摩美術大学 グラデ過去問「ROBOT」の合格作品のコピーを出しました。感覚をつかんで欲しいな、という管理人の願いです。

 

 次の紹介は、9月14日(金) 札幌西高PTA芸術サークルの皆さんと、札幌芸術の森に出向き、工房にてサンドブラストを体験してきました。30名ほどのご参加でした。

 まずは管理人の作品です。中心に映っています。。。

 サンドブラスト、簡単に言うと砂を吹き付けてすりガラスにする制作のことを指します。吹き付ける前にすりガラスにしたくないところにはシールを貼ってガードします。

 

 こちらがサンドブラストにする機械です。中では大量の砂を吹き付けられます。

 みなさんの作品とご一緒に、ハイチーズ!

 

絵文字 作品紹介続き

 9月5日(水) 定期考査3日目、授業、部活ともありません。。。ので、昨日の投稿の続きです。2年生授業課題、デザイン「絵文字」 管理人の気に入った作品です、どうぞっ!

 「布」  一部をほつれさせ、布の織り込まれている様子を表現している。ナイスアイデア!

  「豆」 そのまんま、豆を投入! シンプルで良いですね。

 

 「音」  スピーカーのシンプルなサインを下に入れたんだね、上手い。

 「圧」 下に力がかかり、それを矢印で表現している。圧力かかってんな~。

 「心」  どうみても心臓だね。一発でわかるよ。

 「仏」  シンプル イズ ベスト!!  仏様が手を組んだ様子だね。上手いな~~。

 はい、ここから、切った、砕いた、壊した、続きます~。。。

 「切」  ハサミで、文字を切ったんだね!! 切れてる、切れてる。

 「砕」 人とつるはしで見事に幹事の右側を作り、岩を砕いている様子、上手いね!

 「壊」  トンカチで「壊」を壊したな。。。壊れている感じが丁度良い感じ。

 「蒸」  何を蒸しているんだろ? ”くさかんむり”が木の蓋になっているところがポイントだね。

 「挿」 漢字左側の”てへん”から手が伸び、カードらしきものを右側に挿し込んでいるんだね。黒一色だが、シンプル良いよ。

 「波」 デザイン的に美しい!  綺麗にできている。 商業的に直ぐに使えそうな作品だね。

 「塗」 塗料をスプレー缶で噴射した様子を表現したんだね。スプレー跡の塗料が垂れているのがポイントだね。色も丁度良い感じ。上手い。

 

 はい、以上でございます。

色彩理論から見た「パン屋」

 9月2日(日) 休日なので学校は休み。。。休みの日にブログを投稿しなくてもいいかな、と思う管理人が今日ここにいますが、まぁせっかくなので、投稿します。(今後は、休日、平日問わず、毎日投稿しないかもしれません。”ほぼにち”を目指しますが、目指さないかもしれません。。。)

 さて、昼前に行きつけのパン屋に行きました。よく訪れるパン屋ですが、いつ行っても賑わっています。人気なんですよ、ここのパン屋。。。味も良く、値段もリーズナブルですので、そりゃ人気出ますよね。  写真は、人が少なくなった一瞬を撮りました~。。。

 ところで、パン屋というと何色のイメージを持ちますか? 管理人は、店の内装・外装問わず、緑・茶系の色を連想します。このお店も外装は緑・茶系統の建て構えです。内装は残念ながら、緑が少なく、”もうちょっと入れれば、もっとパンがおいしく見えるのになぁ~”、といつも思っています。

 色彩理論からみると、パンは赤黄茶系統の色です。それに対しての補色を考えると、緑系統の色が当てはまります。

  下図は色相環と補色の関係

 みなさん、補色という概念はご存知でしょうか? 色相環の中心を軸にして、対角線上に位置する2色の色を互いに「補色」と呼びます。この2色が同時に並んだとき、その2色はお互いに目立ち、際立たせ、きれいに見せる効果が現れます。

 言わんとすることは、パンの近くに緑系統の色を持ってくると、お互いに色を引き立たせるため、パンがきれいに見え、おいしく感じる、という現象を起こすことができます。例えば、内装の一部、壁紙などに緑を持ってきたり、メニュー表として緑の黒板を置いたり、パンの下に敷く敷物やポップ、トレーなど、ちょっとでいいので緑が入るとパンの色が違って見えます。ただし、彩度の高いパーマネントグリーンのような緑ではなく、やや彩度を抑えたサップグリーンとフタログリーンの中間のようなちょい青緑に寄ったかなという色がいいかな、と管理人は個人的に思います。

 色彩理論は、社会の中に取り入れられていることが多く、とくに日常生活に密着し、有効に取り入れることで、よりよく快適になりますね。

 まぁ、何はともあれ、今日も焼きたてのパンはおいしかったです。(^O^)/