石紛粘土による立体造形

 本日は10月7日(日) 休日ですが、しばらくブログをしていませんでしたので、昨日に引き続きここ一か月に行った美術授業や部活の話題です。

 まずは、9月26日(水)に1年生の授業にて実施した、石紛粘土による立体造形です。テーマは自分が考える「新しいキャラクター」。

 石紛粘土は100均にて購入したものです。結構粘りもあり、扱いやすい粘土です。ネットなどで調べてみるとこの手の制作をするには打ってつけとのこと。プロのフィギュア制作者も愛用しているそうですね。

 制作時間は2時間程度で、キャラクター名や簡単な説明書もつけて提出としました。

 さて、形を整えていこうか。ハートマークが特徴だろうか。

 愛おしいキャラで、人気が出そうだ。今回は着色をしませんが、いったいどんなカラーリングなんだろうか。想像するだけでも楽しい。

 THE、かわいい! どこかペンギンキャラのピンガを連想する。。。

 たまには粘土細工もいいものだ。幼少期に戻った気分で、楽しかったな。

今日も定期考査、作品点検

 9月4日(火) 定期考査2日目、今日も管理人は作品の点検? 評価中かな。。。

 以前紹介した2年生授業課題、デザイン「絵文字」、ただいま前期の成績をつける前ですので、改めて点検しているところです。そこで、管理人が気に入ったものも出ていますので紹介します。 ※ただし、誤解のないように断っておくと、管理人が気に入っているのと、成績の評価が高いのは、完全には結び付かないので、ご理解ください。というのも、デザイン上優れていても、管理人があまり気に入らないものもありますし、逆にデザイン上は微妙でも、管理人が「おもしろいっ!」って気に入るのもあります。ので、その辺は理解ください。

 まずは、「彫」 これは面白い! 「彫」の右側は彫刻刀で彫った跡を描き、左側部分「周」の中に彫刻「ロダンの考える人」を入れたところが、うまいなぁ、と感心する作品です。

 続いて、「東」 これはもうお分かりですね、「東京タワー」です。スマートで、おしゃれを感じますね。東京と名の付くどこかの企業、使ってくれたらうれしいですね。もちろん著作権料は生じますよ! 作者と交渉を!

 次は、「響」 これも良い! 音が響く、広がっていく様子を「響」の上にシンプルに輪で波紋を描いていく、脱帽ですね、うまい!

 さて、次は「編」と「繕」 どちらも”家庭科”をイメージするものですが、アイデアとして上手くまとまっていますね。絶妙の単純化です。  

 続いて、これはどうですか、「避」 どこかで見たことありますよね、そうです、非常口のあのマークの人間です。避難する際にはお世話になるマークです。うまく取り入れましたよね。

 管理人が今回の全作品で、一番シンプルでうまいなぁ、と感心したのが、「烏」。黒一色で、一番上に烏のシルエット、漢字の一番下の4つの点に、烏の羽4枚。わかるわかる、これは上手い!

 以上です。今日はここまでの紹介。また後日、続きを紹介します! それではまた!

「平面構成」点検中

 9月3日(月) 本日から定期考査が始まりました。そのため、授業も部活動もありません。。。さびしい。。。

 投稿は、1年生授業課題、デザイン「平面構成」、作品点検の様子です。

 まず始めに、以下は、多摩美術大学 2016年入試ガイドの中身です。グラフィックデザイン科の合格者作品の紹介の様子です。当時のテーマは「ROBOT」だったようです。どの作品も上手くまとめられていて、”さすがだな” という印象を受けます。

 本校の生徒、皆が美大受験をするわけでは全くありませんが 、ちょっとでも参考にして欲しく、資料の一つとして机に出してあります。

 ところで、管理人が浪人生の頃、講師によく言われ続けたことがあります。それは、デザインには  ”疎と密が大事!”  という言葉です。当時は、若かったので、「ふぅ~ん、そうなんだぁ~。」くらいにしか思っていませんでしたが、この美術の世界に身を起き続けると、ようやくわかってきました。そうなんです、デザインは、疎の部分(間が空いている。あらい。まばら。) と、密の部分(すきまもなく集まっている。きめが細かい。)を上手く取り入れることが大切なんです。

 あらいだけでは駄目です。きめ細かすぎても駄目です。基本は、「ここが見せ場だ!」という箇所を作り、そこはきめ細かく、丁寧に、 他はあらく、ざっくりと、  これですね。。。ただし、例外はいくらでも出てきます。最終的には、良いものは良いんです!!!  我ながらお粗末!

 今日は1年3、4組の作品点検でした。。。良いものはいいぞ。頑張っていこ~!

想定デッサン

  8月31日(金) 本日は8月最後の日ですね。平成の8月も今日で終わりです。。。 

 ↑上記写真は、過去の西高生作。

 投稿は、3年生の受験向けデッサンになります。今回「文房具を使用する両手」が課題。

 デッサンは、美術、デザインを志す者としては、必須の課題です。管理人が学生の頃、とくに浪人の頃は、ひたすら描いていました。石膏像を基本に、静物、人物、手、想定、、、毎日毎日、描き続けましたね。

 デッサンのコツは、修練の末につかむものですが、簡単に言えば、まず形をとり、そして陰影をつける、以上。。。というと、バカにしてるのか、となりますので、もう少し丁寧に書くと、形をとる際は、垂直・水平・傾き・比率・・・をよく観察する。陰影は、鉛筆の濃淡(H系:B系)の違いを利用し、紙の上で空気遠近を表現する。また、面を意識し、単に塗る動作ではなく、立体的になるように、鉛筆の跡(タッチ)を残す。。。

管理人が使用する用具。学生の頃からこれらの鉛筆で戦ってまいりました(^_^)v

 

 今進行している課題は想定デッサンですので、やや頭を使いますし、難しいかな、と思いますが、単に塗る作業ではなく、膨らんでいる、へこんでいる等、その箇所が持つ特性を鉛筆の種類を変えたり、こすったり、タッチの方向を意識しながら表現できると良いですね。。。彼女が描いているのは、”コンパスを使用しているところ” で、その状況を下から覗いている様子です。。。たぶん、相当むずい。。。でも、アイデアは良いぞー!!しっかり描きこもう!! きっと上達する!!。。。現在、2時間弱経過  B3画用紙  

管理人も一緒に描いています。↓

アイデアスケッチ

   8月30日(木) 本日の授業は、1年3、4組と1年5、6組。昨日投稿したクラスとは違い、スケジュールの関係上、ようやく平面構成に入り、アイデアスケッチが始まったところです。テーマは「未来」「FUTURE]、どちらを使っても可。

  1年3、4組のアイデアスケッチの様子です。美術教員の仕事は、生徒が描いたモノ、考えたモノを変えさせることではありません。課題スタートに際し、制作の流れを示し、それにかかるであろう制作時間を確認し、”考える、描く”にあたっての方向性を提示し、必要なモノを与え、もちろん参考になる作品、過去の作品などは鑑賞させ、最終的には、個人の描いたモノを尊重する、そして、もっと良くなるのであれば助言をする、それが仕事だと思っています。

 生徒も一人の作家です。未熟さは垣間見られますが、いつか世界を席巻するデザイナーになるかもしれません。。。。みなさん、期待しています!

「未来」「FUTURE」

 8月29日(水) 投稿は、1年生美術授業の様子です。今日は、午前中に1年7、8組、午後から1年1、2組でした。どちらも平面構成の着色に入ったところです。テーマは「未来」または「FUTURE」。

 教科書は、「光村高校美術1」を使用しています。制作手順が出ているページがあり、せっかくですので、参照しながら授業を進めています。その一コマに溝引きの活用例が記されており、生徒が購入した絵の具セットにも溝引き棒がありますので、溝引きとは何かを理解し、実践的に数本ひいてみました。上手く引ければ、制作に十分生かせます。練習あるのみ!

  さて、課題の制作はどうですかね? 制作時間は、正味6時間程度です。アイデアスケッチから本制作へ進めて行きましょう。

 溝引きの他に、教科書には、マスキングテープの活用例も載っていますので、今回、マスキングテープも使用可としています。必要に応じて使用すると綺麗に仕上がりますね。

  平面構成とは、あるテーマの元、平面上に構成されたデザインをさします。「こう描かなければならないっ」という決まりはありません。リアルなものを要求しているわけでもありません。テーマに沿って描かれた構成を、鑑賞する相手にいかに伝えるかが一番の勝負です。そのために、自分自身がいくつもの視点を持ち、どの視点が一番伝わるかを考え、考えがまとまったら、平面上に「形」と「色」で起こしていく、それが平面構成ですね。

 さて制作も半ばにさしかかります。よく考え、丁寧に着色していきましょう。

自画像 難しいかぁ。。。

 8月27日(月)、涼しい一日、いやっ、やや肌寒い一日でした。本日は、2年生の美術、現在は油彩「自画像」を描いています。ようやく終盤にさしかかったところですね。

 生徒は、1年時に一度、油彩「静物画」を描いていますが、まだまだ油彩に”慣れる、慣れない”の話になりますね。とくに人間の肌の色は複雑です。光が当たっている部分、陰・影の部分、パレットで絵の具を作って、それを塗ってもなかなか上手くいかない。そうなんです、一度塗ったくらいではなかなか上手く肌は表現できません。暗部から描き始め、徐々に明部を描き起こしていきますが、乾いてから、赤や青、首元などは緑などを薄く塗ったりして調整していく。そうすることで、肌感が出てきます。でも、、、なかなか上手くはいかない。こればかりは、何度も描く、時間をかけて描くにつきますね。

 誤解のないように、記しておきますが、管理人は生徒に「写真のように、本物のように、写実に描け!!」とは全く言っていません。生徒が絵師になるわけでも、全員美大に行くわけでもありませんから、写真のように描くことが条件では、心底疲れ果てます。ただ、生徒はリアリティを求めます。鏡越しの自分の顔を”なんとかそのまま表現したいっ”、という欲求なんですね。コツを伝授するのは時間がかかります。頑張ってください。

 肌色の色見本↑

 生徒が使用している絵の具は、12色。オイルは、ペインティングオイルのみ。。。これだときついので、ジョンブリアン、コーラルレッド等を用意してあげています。

 本当は、テレピン・ペトロールなども使用したいのですが、個人購入すると自己負担額が増えますので、泣く泣くペインティングオイルのみで描いています。

 部室にある、ペトロール、テレピン、シッカチフ、その他いろいろ。授業でも使いたいなぁ~、と思う管理人もいますが、我慢我慢、使い出したら、お金がパンクする。。。

 授業は短い時間ですが、油彩とはなんたるかを学べれば良いかと思います。ここまでよく頑張ってきました。次回最終回ですね。

受験対策 デッサン

  8月24日(金) 本日の投稿は、3年生美術選択者授業のひとコマ。

 選択授業といっても、誰でも選択できるわけではありません。原則、芸術・美術大学進学希望者向けとなっています。授業内容は、受験対策として、ほぼデッサンに終始しています。例年であれば2~3名受講者がいますが、今年は1名。。。こういう状況を見ても、美術離れは進んでいるように感じます。

 近年は「絵を描くより、スマフォ」「絵を描くより、ゲーム」「絵を描くより、ダンス」「絵を描くより、軽音」「絵を描くより・・・」。

 多様なツールがある時代、何を選ぶかはその人次第ですが、かつてのように”美術が好き”という生徒がもう少し増えて欲しいものですね。

 課題は「文房具を使用する両手」。サイズはB3。時間はおよそ6時間程度。

 構図はしっかりしたものが良いですが、それよりも”ひたすら、とにかく描く”こと。何度も描いていく中で、コツ を得ること。。。かな。。。頑張って!

デザイン 「平面構成」

 8月22日(水)、本日は学校中、蒸し暑い!! そんな中でも授業は行われました。投稿は、1年生の美術授業の様子。課題は、平面構成、テーマは「未来」または「FUTURE]

 夏休み前に、ケント紙を木製パネルに水張りしました。今日からアイデアをエスキースし、パネルに下描きがスタート。

 制作時間は、授業時間で8時間分。。。ただし、実際は1回が50分授業で、準備や片付け、水張りに溝引きの練習もあるので、正味6時間程度の制作時間。大きさは、、、何と小サイズのA4。本来はB3程度で大きく描きたいところですが、時間・材料等を考え、小サイズにしています。

 デザインの役割、意義を学ぶことが目的ですね。構成、配色をよく考えて制作していきましょう!  

 以下の写真は、昨年度の平面構成。テーマは「日本」「JAPAN」「世界」「WORLD」

 

油彩画 「自画像」

 8月21日(火) 、本日の投稿は、2年生美術の授業です。2年生は1週間に1回50分の授業、いわゆる1単位ものです。50分と言っても、準備・片付け・出欠確認・本日の進行の説明などを含めると、制作の時間は正味40分あるかないかくらいですね。なかなか進まないのが難点です。

 さて、現在の課題は油彩画「自画像」。2年生は1年生のときに一度だけ油彩画「静物画」を描きましたが、まだまだ油彩には慣れていない様子。。。学びの根底は”経験”です。”経験”を積んで、描いていきましょう。がんばろう~。 今回の「自画像」は、F4キャンバスに、イエローオーカーを地塗りしてから描き始めました。およそ6時間程度で完成と予定していましたが、そうは問屋が卸さない。上手く進まないものですね。8時間程度で仕上げてくださいね。

 さて、制作の手順は、下地塗りした後、鏡越しの自分をスケッチ、キャンバスに木炭で下描き、上からバーントシェンナ(および黒、白)で陰影を施し、その上から固有色をのせていっています。下地を生かしながら描き、ときには大胆に、見て感じた色をのせるのも有りですね。